オリジナルイラスト小説「それでも太陽は赤く染まる!」です。初のイラスト小説で今日から少しずつですが新連載で投稿して行きたいと思います。版画を用いています。皆さまどうかよろしくお願いいたします。<(_ _)>
個性の花はみんな違う。あさがおはひまわりになることは出来ない。なる必要もない。この身に与えられた命で今いる場所で精一杯咲いている。僕も、そんなふうに生きたいのです。
第1回 「新学期!」
人付き合いが苦手な服部等(はっとりひとし)は仲の良い友人もおらず勉強もスポーツもなんのとりえがなくテストはいつも学年最下位。
金魚等のえら呼吸する生き物を飼うぐらいの趣味しかなく、1年三学期の期末試験も最悪で、ヒステリックな母親にポストの底に隠していた成績順位が書かれたプリントが見つかり、大喧嘩になって、その日はまる1日、屋上で家出するように身体をまるめるように震え泣いて新学期までインフルエンザの風邪をひくことに・・・。
ヒステリックだけど家事はめんどくさがりの専業主婦の母親(絹代、きぬよ)、出しゃばりでおせっかいな理容師(床屋)の父親(邦久、くにひさ)、皮肉だけど弟想いな所がある、持病のてんかん発作持ちの姉(美穂、みほ)、個性的な家族の中で育った内気な少年等は今年中学2年生です。
イラストは新学期久しぶりに学校に向かう憂鬱気分気味の等(ひとし)です。クラス替えやいろんな不安を抱えながら歩く等に対して咲き誇る桜の花びらは不思議とのどかです。