最近綿篠が私を殺す回数が増えている。
もちろん、私は蘇生種だから不死身だし
それは構わないが、
なんというか....
あの狂った目つきを頻繁に見ている気がする。
本当は彼には私なんか必要ではない。
もっとふさわしい配偶者が必要なのではないか。
私なんか最低だ。
彼の生命を弄んだのは私だ。
私は綿篠の保護者ではあるが、
永久にそばにいることなど不可能だ。
いつか私の血液の供給がなくなれば蘇生はできなくなる。
そのために私のような蘇生種を造り出さなければならない。
...綿篠と触れている部分が暖かい。
息が途絶える瞬間まで、優しく抱いてくれる。
死んだ後も私の身体を離さない事も知っている。
そしてまた私は息を吹き返す。
そうやっていつもの日常が戻る。
綿篠は...しあわせなのだろうか。
いつも疑問に思っている。
そして、私もしあわせなのだろうか。
私は彼が欲しい物をあげるだけしかないのだけど。
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