うちぬけ!(_・-・)·︻┻┳═一゜三三三★ ぴしゅーん
Simple illustration Exhibition Room
昔々、ヴォルフェルニア王国での話である。
幼馴染の王女への強い想いから騎士になったアルカレスという男がいた。男は狂おしいほど王女に憧れており彼にとって王女とは世界の全てだった。
王女はとても臆病で戦争が嫌いだった。アルカレスにとって王女を悲しませるものは全て敵だった。
【彼女を悲しませるモノなどこの世のあってはならない!!】
アルカレスは戦争を終わらせるために王国に敵対するものを片っ端から叩き斬った。自らが傷ついても前進し王女のために壊して壊して破壊しつくした。
そしてアルカレスの活躍で王国に平和が訪れる。きっと王女も喜んでくれる…
しかし彼の考えとは裏腹に謁見の間の王女は悲しい顔をしていた。その顔は怖がっているようにも見えた。アルカレスには理解できなかった。自分は王女を守り切ったはずだ。
ふと鏡に目をやるアルカレス、そこには長い戦いで殺気に満ちた瞳。深い傷で表情さえ作れない顔があった。もう元には戻らないだろう。
王女「優しかったあなたの、そんな顔は見たくなかった…。」
戦争で変わり果てた自分の顔が今王女を悲しませている。
【王女を悲しませるモノなどこの世にあってはならない…】
その後アルカレスは決して外れることのない仮面をつけ王国を去った。
そして数百年後、戦場に向かう仮面の騎士が一人、未練の塊の亡霊騎士が再び戦場の大地を踏んだ。名誉ある最後を求めて。
迷いの森のお話です。
森に入る者をハープの音色で道に迷わせる悪魔がいました。
悪魔は森で迷った者の魂を食べるのです。
森から出られず、道に迷い、苦しみ生きたいともがくその命が大好物でした。
ある時また獲物が森に入り込みました。
悪魔はさっそくハープを奏で獲物を道に迷わせようとしますが
今回の獲物は森の奥に入るなり一歩も動きません。
しばらくしても動かないので我慢できなくなった悪魔は獲物に声をかけました。
獲物は悪魔の姿に驚くことはありませんでした。
獲物はこう言います。
迷いの森の噂を聞いてやってきたのだと、叶わぬ恋に打ちひしがれ死のうとしたができず
いっそ悪魔に命を奪ってもらおうとここに来たのだと。
悪魔にとって迷惑な話でした。
悪魔は心から生き延びたいという魂が好物で、死にたがりの魂は好みではありませんでした。
悪魔は考えました、ならば獲物が心から生きたいと思うようになる曲をハープで奏でて
元気になったところで命を頂こうと。
それから悪魔は自分で聴くのも恥ずかしいような恋の唄を造り獲物に毎日聴かせました。
そうしていくうちに段々と獲物は元気になり、悪魔もまた獲物の元気な姿に心をときめかせていきました。
やがて悪魔は迷いの唄をやめ、森でひっそりと恋の唄を奏でるようになりましたとさ。
コミケの備品です。線枠に切り取ってPOPスタンドにする予定でいます。
趣味でイラストUPしてます(^^)
ツイッター:@drawingwriting
ピクシブ:http://pixiv.me/drawingwriting0423
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戦うかぐや姫!悪の帝王MIKADOの陰謀に打ち勝ち、無事に月に帰る事は出来るのか…―?! …みたいな勧善懲悪物をイメージしました。
個人HP→http://yuzutororo.zashiki.com/index.html